2019年12月01日号
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artscapeレビュー

城下浩伺 展

2013年12月15日号

会期:2013/11/07~2013/11/18

la galerie[大阪府]

1997年に京都造形芸術大学のデザイン学部を卒業した城下浩伺。これまで約10年間未発表のまま、ケント紙にGペンと墨汁で描くというドローイングをこつこつと制作し続けていたそうなのだが、今年の春には大阪で個展を開催、その後もグループ展に出品するなど、近頃積極的に発表活動を行なっている。今回の会場は、大阪府茨木市にある古民家を改築したギャラリー。夥しい数の繊細な線が余白を埋めて拡散するようなドローイングが壁面と床面にも展示されていた。なにか特定のイメージがあるのか、あるとすればそれはどんなイメージなのか、まったくわからないが、直線の反復と集合が成すなにかの断片のような形象は、模様のようにも、ビルや家々が建ち並ぶ町並みを俯瞰した図のようにも見えて面白い。表現やマチエールがシンプルな分、一見どの作品も似かよった印象があるが、近づいて、じっくり見ているとそれぞれの異なる趣きに気づき、引き込まれていく。小さな驚きが潜んでいる作品。これからも楽しみにしている。

2013/11/17(日)(酒井千穂)

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