artscapeレビュー
尾形一郎/尾形優《タイルの家》
2015年05月15日号
[東京都]
竣工:1998年
続いて、写真家の尾形一郎/尾形優による東京の家へ。もともと二人は建築家であり、まず最初にストイックなキューブの躯体をつくり、そこに展覧会を終えるごとに、作品として用いた世界各地の装飾的な細部が徐々に足されていく。彼らがテーマとしたウルトラ・バロック、メキシコのタイルや陶器、沖縄のブロック、額縁群、工事のときの足場などである。まさにアート作品としての建築と言えるだろう。
2015/04/19(日)(五十嵐太郎)