artscapeレビュー
コングレス未来学会議
2015年05月15日号
6月公開のアリ・フォルマン監督『コングレス未来学会議』を見る。前作の『戦場でワルツを』における記憶をめぐるアニメの使い方も斬新だったが、本作はハリウッドが俳優の完全デジタルデータ化によって本人不在で映画を制作する状況を描き、2034年に設定された未来の場面からめくるめくサイケデリックなアニメの世界に突入する。フィッシャー兄弟、あるいはピンク・フロイドやビートルズの映画におけるアニメなどが想起される。
2015/04/23(木)(五十嵐太郎)