artscapeレビュー

福岡アイランドシティ/ネクサスワールド

2015年05月15日号

[福岡県]

博多に寄港し、三度目の福岡アイランドシティへ。伊東豊雄の《ぐりんぐりん》や大西麻貴らの地層をイメージしたパヴィリオン《地層のフォリー》などがある公園のまわりは、いまも開発が進行している。そして久しぶりにネクサスワールドを訪問した。当時全盛のポストモダンではあるが、手入れが行き届いていることもあり、全体的に古びれた感じはなく、日本では希有な街並みが育まれている。特に低層のレム・コールハース棟やスティーブン・ホール棟が変わらずいい。十分にお金をかけて建築をつくることができたバブルの時代が残した重要な資産だ。

写真:左上から、ネクサスワールド《石山修武棟》、アイランドシティ中央公園 体験学習施設《ぐりんぐりん》、《太陽のフォリー》、《地層のフォリー》。右上から、ネクサスワールド《ポルザンパルク棟》、《レム・コールハース棟》、《スティーブン・ホール棟》

2015/04/27(月)(五十嵐太郎)

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