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artscapeレビュー

ヴィジット

2016年01月15日号

映画『ヴィジット』を見る。物語が始まってすぐ、唐突になんだか腑に落ちない違和感のある世界に放り込まれ、それに翻弄された挙句、どんでん返しで決着するのは、相変わらずのシャマラン節だ。しかし、今回はあからさまに特殊な設定ではなく、孫が初めて祖父母の家に訪問するという一見普通に思えるような設定が抜群によく、しかも有名ではない俳優たちの演技が冴えていた。鑑賞していくと、映画自体が、お涙頂戴の家族もの→パラノーマル・アクティビティ風→サスペンスとジャンルが変化していくように思われる。

2015/12/01(火)(五十嵐太郎)

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