2019年12月01日号
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artscapeレビュー

鍾局──生きることの枠で/西村のんき──のんきの戒壇めぐり

2011年05月01日号

会期:2011/03/28~2011/04/02

Gallery AMI & KANOKO[大阪府]

自分をカボチャだと思う画家。闇の中で光と戯れ、光の中で闇と戯れ、私たちは自由に次元を飛び越え、宇宙を知るというアーティスト。日本と韓国を行き来する二人の作家の展覧会だ。韓国の作家・ 鍾局は《カボチャ》と題された絵画連作8点を出品、西村のんきは《のんきの戒壇めぐり》というインスタレーションを展示していた。木炭の黒で縁取られた白いカボチャ。ごつごつしていて、存在感を放つ。西村の作品は、6畳の和室いっぱいに二重に張り合わせた紙で迷路をつくったもの。その迷路(紙)には蓮や蛙、龍などが描かれている。それぞれの作品も興味深かったが、とくに面白かったのはギャラリーを訪ねた日に行なわれていた「評論を書くことを考えてみる。」会(共催:大阪大学文学部美学研究室)。展覧会の作品を実際に見て、評論文を書き、それを作家のまえで発表する。物書きにとっては冷や汗が出る作業だろうし、作家たちも同じ思いかもしれない。2人の作家と4人の発表者、多くの聴衆による白熱した議論は4時間も続いた。もちろん決まった答えはない。つくることと見ること、そして伝えること。おのおのの思いはどこまで共有でき、どこまで共有すべきだろうか。[金相美]

2011/04/09(土)(SYNK)

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