artscapeレビュー
プレビュー:小林耕平+core of bells『運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオンと吉田くん』、ほうほう堂『ほうほう堂@留守番』
2011年05月01日号
会期:2011/05/07
[東京都]
小林耕平によるcore of bellsとのパフォーマンス『運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオンと吉田くん』が、5月7日に「Platform 2011」展開催中の練馬区立美術館で上演される。小林が用意するけっして成し遂げられるはずはない課題に向けてばく進する彼らのパフォーマンス。「けっして成し遂げられるはずはない課題」とは、パフォーマーたちの行為に安易な「オチ」をゆるさないということだ。笑いでも、感動でもないところに、未知の「オチ」を求めてもがく。延々と続けられる試行錯誤のなか、思いがけない瞬間に、ぼくらはあっと驚く奇蹟と出会えるかもしれない。ほかには、昨年好評を博したほうほう堂の『ほうほう堂@留守番』が再演される。155cmの2人組ほうほう堂は、近年、劇場から飛び出して野外のさまざまな場所で踊り、それをYouTubeにアップし続けてきた。ミニマルでデリケートな彼女たちのダンスが、劇場ではなく下北沢の一軒家で見られるというのは、ちょっと、いやかなりわくわくさせられる。おっと、こちらも5月7日の1日限りの上演。うまくすれば両方見られるので「はしご」してはどうだろう。
2011/05/02(月)(木村覚)