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没後150年 歌川国芳 展
2011年05月01日号
会期:2011/04/12~2011/06/05
大阪市立美術館[大阪府]
没後150年を記念し、420点が揃う大展覧会ということで、さすがに見応えがあった。過去の国芳展ではさほど大きく扱われてこなかった美人画も十分な点数があったし、初公開作品、版下、同じ版を流用した作品など珍しいものも沢山見られた。また作品のコンディションが良好なのも満足度を高めた。しかし、残念な点がひとつある。点数が多いため、一度にすべてを展示できず、前半と後半でほとんどの作品が入れ替えられるのだ。熱心なファンなら二度通うのも構わないだろうが、一般的にはどうだろう。二度行けば大人で計2,600円という、美術展としては高額な出費になってしまう。今後大規模な展示替えを行なう展覧会の主催者は、チケットの半券を提示すれば2度目は半額になるとか、あらかじめ2枚綴りの割引チケットを発売するなどのサービスを是非検討してほしい。
2011/04/11(月)(小吹隆文)
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