2022年08月01日号
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artscapeレビュー

プレビュー:龍野アートプロジェクト2012「刻の記憶」

2012年11月01日号

会期:2012/11/16~2012/11/25

うすくち龍野醤油資料館周辺の醤油蔵ほか[兵庫県]

昨年11月に初めて開催され、好評を博した「龍野アートプロジェクト『刻の記憶』」が本年も開催される。会場となる龍野城周辺は、姫路駅からJR姫新線で約20分の本竜野駅から徒歩で行ける場所でありながら、そこだけタイムスリップしたかのような古い城下町だ。前回は、古い醤油蔵や茶室の空間に展開されたインスタレーションとともに、伝統建築が軒を連ねる街並みに魅了された現代美術ファンが続出した。
本年もまた、内外で活躍するアーティストたちが、「刻の記憶」のある空間を巧みに活かした展示を行なう。具体のメンバーとしても知られ、現在はフランスを拠点に国際的に活躍する松谷武判は、渡欧前の貴重な平面作品を一挙に公開するほか、ドキュメンタリー映像《MATSUTANI》も上映する。また、マドリードを拠点とし、幻想的なインスタレーションを行なう山口敏郎、繊細な作品で注目を浴びる今村遼佑、若手の角田広輔、佐藤文香、芝田知佳が醤油蔵などの伝統建築でインスタレーション等を手がける。さらに、前回に引き続き、今年もフランスのル・アーヴル/ルーアン美術学校から参加があり、ジェレミー・アンドレ、マリー・ヴァルト、犬丸暁が出品する。会期前と会期中には出品作家によるワークショップ、アーティストトーク、本展芸術監督・加須屋明子(京都市立芸術大学准教授)によるガイドツアーも行なわれる。[橋本啓子]


カウータ・ベクレンシ《無題》麹蔵、2011



松谷武判《作品ーK61》、1961

2012/11/01(木)(SYNK)

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