2021年12月01日号
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artscapeレビュー

現代郷土作家展 吉本直子・久保健史・浅田暢夫

2012年11月01日号

会期:2012/09/13~2012/10/21

姫路市立美術館[兵庫県]

姫路を中心とした播磨エリア出身の作家に出品を依頼し、美術館と作家が相互協力してつくり上げるのが特徴の本展。近年は隔年で開催されており、今年は、シャツを用いた立体やインスタレーションを制作する吉本直子、大理石の彫刻によるインスタレーションで知られる久保健史、水面ぎりぎりから撮影した海の写真などで知られる浅田暢夫の3名が選ばれた。展示はそれぞれ対照的で、浅田は同一サイズのプリントを一直線に並べ、吉本は立体とインスタレーションと原発事故の作業員が着用する防護服(同一の物かは不明)に刺繍をほどこした作品を出品、久保は展示室内にアトリエを移設し、彫刻と私物が混在するインスタレーションで自分自身の美意識を造形化した。三者三様の美学が見て取れる質の高い展示に満足するのと同時に、関西の他の美術館でも地元作家が活躍できる場を増やすべきだと痛感した。

2012/10/14(日)(小吹隆文)

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