artscapeレビュー

ニュイ・ブランシュ KYOTO 2012

2012年11月01日号

会期:2012/10/05

京都国際マンガミュージアム、アンスティチュ・フランセ関西、ヴィラ九条山、吉田神社、京都芸術センター、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、地下鉄烏丸御池駅、常林寺、京都市内のギャラリー[京都府]

「ニュイ・ブランシュ」とは、フランス・パリで毎年10月の第1土曜日夜から翌朝にかけて行なわれる現代美術の祭典のこと。その京都版として昨年から始まったのが、この「ニュイ・ブランシュ KYOTO」だ。今年は、美術館、画廊、アートセンター、駅、寺社など17会場がエントリー。規模の大きさは本家と比べるまでもないが、昨年の4会場と比べたら大幅な拡大だ。正直、会場を訪れるまでは一種の外国かぶれと思っていた筆者だが、いざ出かけてみると、平日夜の画廊に多くの人が訪れている様子を見て評価が変わった。普段はアートとの接点が少なそうな人たちも大勢来ていたし、あちこちで自然と歓談の輪が広がっていたからだ。予算や運営面等の裏事情は知らないが、きちんと育てればきっと風物詩的なイベントになるだろう。他エリアでも真似をしたらいいと思う。

2012/10/05(金)(小吹隆文)

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