2021年12月01日号
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artscapeレビュー

Design Futurology

2012年11月01日号

会期:2012/09/27~2012/11/25

ソウル大学校美術館[ソウル(韓国)]

デザインの条件を考える際によく取り上げられるのが「造形性・独創性・実用性・経済性」だ。国や地域によってその時期は異なるが、おおむね1930年代以後に現われた、大衆消費社会はデザインの造形性や経済性の向上をうながし、逆に優れたデザインは消費をうながすといった、いわゆる生産と消費の好循環システムが確立することになる。そんななか、限りある資源や環境問題への関心が高まり、1970年代以後はデザインの役割を見直そうとする動きが広まった。グリーンデザインやエコデザインに対する議論が本格的になり、持続可能なデザインが求められるようになったのである。本展は、人間とその未来をつなぐ持続可能なデザインのあり方を考える試み。例えば、デヴィッド・トルブリッジ(David Trubridge)の竹素材の照明器具は折りたたむことが可能で、包装や運送費用の節約ができるといった具合だ。また、京都造形芸術大学の竹村真一教授の地球温暖化を考える「Tangible Earth」プログラムや、ある韓国企業の住宅再開発を見直す「Junkyard Project」など、さまざまな試みが紹介されていた。たしかタイムリーな話題だが、展示(内容)の新しさは足りないように感じた。[金相美]


左=会場外観
右=エントランス



展示風景

2012/10/07(日)(SYNK)

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