artscapeレビュー
プレビュー:アブストラと12人の芸術家
2012年11月01日号
会期:2012/11/11~2012/12/16
大同倉庫[京都府]
“現代の美術における抽象とは何か”を問う自主企画展。1950年代のアメリカで抽象表現主義が隆盛して以来、今日までその延長線上で抽象が語られてきた。しかし、昨年の震災以来価値観の根幹が揺らいでいる現在の日本において、抽象を改めて問い直す必要があるのではないか。本展にはそんな問いかけが込められている。出品作家は、荒川医、金氏徹平、菅かおる、国谷隆志、小泉明郎、立花博司、田中和人、田中秀和、中屋敷智生、南川史門、三宅砂織、八木良太の12名。既成の展示空間を使うのではなく、倉庫を改装したスペースを自分たちでつくり上げているのも興味深い。
2012/10/20(土)(小吹隆文)