2021年10月15日号
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artscapeレビュー

アートフェア東京2010

2010年04月15日号

会期:2010/04/02~2010/04/04

東京国際フォーラム 展示ホール&ロビーギャラリー[東京都]

はじめてアートフェア東京に訪れた。といってもアートフェア東京は、2005年にはじまり今年で5回目を迎えた新しいイベントであり、まだ日本にそれほど浸透していないだろう。噂には聞いていたが、規模が大きい。参加ギャラリー138で、来場者数は約5万人だったというが、実際、世界最大規模といわれるアートフェアは、パリのFIACが参加ギャラリー210強、来場者数は8万人近く(2009)、アート・バーゼルが参加ギャラリー300強、来場者数は6万1000人(2009)だというから、ほぼ近いオーダーである。さて筆者は、美術の専門ではないので、率直に感じたことを書いておく。まずあまりにもさまざまな傾向が混在していた気がした。現代美術だけではなく、古美術、日本画、洋画、そして新しいタイプと名付けられていたが浮世絵まであった。もちろん、売買が最大の目的であるはずだろうし、多様な需要をシャッフルする狙いがあるのだろうが、単純に観に来ていた立場からすると、例えば今年の傾向が多少はわかるような仕組みもほしいような気がした。ただ、日本のアートマーケットの多様さが示されていたのであろうし、そもそも海外のように現代美術だけだと、マーケットとしてまだ成熟していないのであろう。おそらくG-Tokyo2010のような、現代美術専門のアートフェアが、今後現代美術のマーケットを拡大するのであろう。ファンタジックな作品が多くなっているという声も聞いた。実際、筆者は建築に絡むようなものを探しながら歩き、建物と山や船といったものがキメラ状にあわさった絵をいくつか見たが、それらもファンタジックではある。ただ、今年だけだとまだよく分からない点も多かったので、またアートフェアには足を運んでみたい。

URL=http://www.artfairtokyo.com/

2010/04/02(金)(松田達)

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