2017年08月01日号
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artscapeレビュー

LOUD PARK 15

2015年11月15日号

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会期:2015/10/10~2015/10/11

さいたまスーパーアリーナ[埼玉県]

ラウドパーク参戦。通常は耳と頭で聴くギター中心主義史観だが、初日は足下から響き、胸に到達し、バンドを牽引するドラムが印象に残った。初来日のGOJIRAと帝王SLAYERである。前者は異常に持続するマシンガン・ツーバス、後者は安定した早回しの時計のように高速のリズムを刻み続ける。2日目は、2つの共演が序盤に華を添えた。浜田麻里×高崎晃のギターは、ウルトラ・ハイトーンボイスに久しぶりの再会で懐かしい、という感想ではなく、いやいや彼女は昔よりカッコよくなっているのではないかと感心した。もうひとつが、KAMELOT×デス声ではない声でも歌う白衣のアリッサ嬢(アーチ・エナミー)である。HELLOWEENとGAMMA RAYは、想像以上にヨレヨレで、カイ・ハンセンの2日目サプライズ参加もなかったが、前者に名曲メドレーをやられると、さすがに盛り上がる。結局、2日連続で「I want out」を聴くことになった。一方、大トリのメガデスは正確無比のメタル・マシーンが演奏するかのような貫禄である。今回、デビュー時のレビューがすごくて名前を覚えた、ナパーム・デスのライブを初めて見る。これは前衛芸術だ。しかも、笑える。痙攣のような律動に多くの観客はノリ方がわからず、リフやコード進行が認識できないし、そもそも1分くらいの曲ばかりで反復する構成も少ない。常識的な曲の体裁をなしていないが、圧倒的な強度をもつ。個人的な趣味で言えば、ツインギター+keyの様式美を追求するドラゴンフォースとか、3ピースのカッコよさを見せつけるDIZZY MIZZ LIZZYとか、80年代懐メロの企画バンドは楽しい。が、音楽とは何か? の問いにはならない。そうした意味において、ナパームデスの音楽は、現代芸術的かもしれない。

2015/10/10(土)、2015/10/11(日)(五十嵐太郎)

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