artscapeレビュー

アートアワードトーキョー丸の内2012

2012年06月15日号

会期:2012/04/28~2012/05/27

行幸地下ギャラリー[東京都]

全国の美大の卒業・修了制作展から選ばれた30人が出品。うち東京藝大が半数近い14人を占め、以下、武蔵美5人、名古屋芸大3人、京都芸大と東北芸工大が各2人と続き、東京造形、京都造形、金沢美大、愛知芸大が各1人ずつとずいぶん偏っている。多摩美や女子美は一人も入ってない。今年の「五美大展」を見た限り、多摩美は豊作だと思ったのになあ。中園晃二、水野里奈、吉田晋之介の3人はペインティングのツボをよく心得ている。とくに中園の画力は圧倒的。2台の戦車の砲を1本につなげた潘逸舟の模型と映像、義足を軸に細々したモノを集積した片山真理のインスタレーション、美の規範であるギリシャ彫刻を脱臼させた奥村昂子の布のオブジェなど、時流に流されない骨太さを感じさせる作品も印象に残った。ちなみにグランプリは片山真理、準グランプリは潘逸舟でした。

2012/05/17(木)(村田真)

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