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プレビュー:ゆらめきとけゆく──児玉靖枝×中西哲治展

2012年06月15日号

会期:2012/06/16~2012/07/13

京都芸術センター[京都府]

ベテラン作家と若手作家とが向き合い、互いに触発し合うことから、現代美術の抱える問題を提起するという「新incubation」の第4回目。今回は児玉靖枝と、2011年に京都市立芸術大学を卒業した中西哲治の作品が展示される。静謐の時間のなかに立ち現われるような、存在の気配を感じさせる児玉の絵画に対し、力強いストロークで描かれる鮮やかな色彩と絵の具の濃厚な質感が印象的な中西の作品。描く対象やアプローチは異なるが、二人の作家はともに深い空間のなかにゆらめく気配を引き出そうとしている。展覧会初日のアーティスト・トークをはじめ、7月7日には中西哲治と厚地朋子(美術作家)、7月8日には児玉靖枝×木下長宏(美術史家)の対談も開催される。

2012/05/13(日)(酒井千穂)

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