artscapeレビュー
モーフォシス《カリフォルニア州交通局(カルトラン)第7本部》ほか
2012年06月15日号
[アメリカ ロサンゼルス カルバーシティ]
モーフォシスの交通局ビルは、環境を制御する二重皮膜とハイテク風の造形を特徴とし、大胆さと知性を兼ね備えたデザインである。カルバーシティでは、エリック・オーウェン・モスの建築群を見る。学生のときに雑誌で知って訪れたかったものだ。このエリアに彼の作品が多いのは知っていたが、同じ開発業者が彼に依頼していることもあり、本当に集中していることに改めて驚かされた。モスの街である。ディコンストラクティビズムからも影響を受けた擬似リノベーション的手法やポストモダン的な造形は、とても懐かしい。現在流行っているデザインも20年後、このように思われるのだろうか。
写真:上=モーフォシス《カリフォルニア州交通局第7本部》、下=エリック・オーウェン・モス
2012/05/04(金)(五十嵐太郎)