artscapeレビュー
シンポジウム「札幌市資料館を再考する」~アートによる歴史的建造物の活用と展望~
2014年04月15日号
札幌市資料館 2階研修室[北海道]
札幌へ。初めてテレビ塔に登る。名古屋のタワーと同様、今やそれほど高い構築物ではないのだが、東西の軸線上という都市計画的に重要な位置に置かれているので、やはり見晴らしがいい。続いて、札幌市資料館へ。1926年に誕生したかつての控訴院である。名古屋の市政資料館と同じ施設で、現在、この二都市だけに残るという。ここで札幌国際芸術祭2014プレフェスティバルのシンポジウム「資料館を再考する」の前半を聴講した。建築史家の角幸博は、この建物の意匠的な特徴や保存のあり方について。芹沢高志は、神戸のデザインセンターKIITOの試みと、横浜トリエンナーレ2005での近代建築活用の事例を紹介した。大変でも、あえて近代建築を使い続けることの意義を語る。
写真:上=札幌テレビ塔。中=テレビ塔からの眺望。下=札幌市資料館。
2014/03/23(日)(五十嵐太郎)