artscapeレビュー

遠藤秀平《サイクルステーション米原》、《ハーモニーホール駅》、《えちぜん鉄道大関駅(駐輪場)》

2014年06月15日号

[滋賀県、福井県]

米原駅の横にある遠藤秀平の《サイクルステーション》を久しぶりに訪れる。さらに福井に移動し、田園の中の福井電鉄《ハーモニーホール駅》と、えちぜん鉄道大関駅の《駅輪場》に足を運んだ。これらは初めてである。いずれもコルゲート鋼板をうねらせて独自の幾何学を描く、1990年代半ばの仕事だが、とくに大関駅の駐輪場に、遠藤のデザインの特徴がよくあらわれていた。平坦な日本の街の中に人々に共有される風景を生みだしている。
写真:遠藤秀平《ハーモニーホール駅》

2014/05/25(日)(五十嵐太郎)

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