artscapeレビュー

プレビュー:バルテュス展

2014年06月15日号

会期:2014/07/05~2014/09/07

京都市美術館[兵庫県]

6月22日まで、東京で開催されているバルテュスの没後初の回顧展が京都に巡回する。紹介されるのはメトロポリタン美術館、ポンピドゥー・センターをはじめ、世界各地から集められた初期から晩年までの油彩画40点以上と、素描、愛用品などの100点あまり。バルテュスといえば、チラシにも掲載されている《美しい日々》や、《夢見るテレーズ》など、少女を描いた作品がまず思い浮かぶが、今展では浮世絵の影響がうかがえる《 朱色の机と日本の女 》、歌舞伎に着想を得たという《 トランプ遊びをする人々 》など、日本との関わりを示す作品も展示される。初期から晩年までの作品をとおして創作の変遷とその背景をたどる今展、スイスのロシニエールにあるアトリエの再現展示なども含め、見どころが多く見逃せない。

2014/06/15(日)(酒井千穂)

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