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潑墨山水譚─気韻性道 内海信彦絵画表現研究室 腿テント

2016年06月15日号

会期:2016/05/16~2016/05/21

ギャラリイK[東京都]

エレベータを下りるとすぐギャラリーなのだが、幕が張られて内部が見えず、白塗りの女が出てきて誘導してくれる。なかに入ると、壁も天井も幕が張られ、左手前に鉄釜を銅鑼代わりに鳴らす女、奥に白衣の女がふたり、手前に黒衣の男女不明がひとりうつぶせになり、全体を囲うように前衛書みたいな墨絵を描いた屏風が立っている。時間は2分半と告げられたので演劇仕立てらしい。奥のふたりの女がなにやらやりとりし、手前の黒衣が起き上がって(男だった)セリフをいうのだが、覚えているのは最後の「やっと見つかった。なにが? 永遠が」というだれもが知ってるセリフだけ。なんだかよくわからないアナクロ・アングラ芝居。

2016/05/20(金)(村田真)

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