2020年11月15日号
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artscapeレビュー

東京五美術大学連合卒業・修了制作展

2010年03月15日号

会期:2010/02/18~2010/02/28

国立新美術館[東京都]

自宅療養のため2月下旬はほとんど外出できなかった。五美大展もあやうく見逃すところだったが、最終日に杖をついて美術館へ。学生から見りゃ場違いなジジイだな。大ざっぱにいって学校ごとの違いはあるが、共通するのはどこかで見たことあるような絵が多いこと。最大公約数的に描写すると、具象的イメージをベースに、筆触やかすれなどペインタリーなタッチを強調し、夢のような世界を描いた装飾的画面、といったところだ。だいたいこのあたりがいまの流行りなんだろう。そんなのも含めて印象に残った作品を名前だけ列挙すると、武蔵美では高石晃、森田夕貴、片山久瑠実、土井奈々恵、女子美では唐沢瑶子、造形では佐藤翠、岩室理沙、滝川織恵、多摩美では高木真希人、南理紗。全部で千人くらい出してるから、いい作品に出会える確率は1パーセントくらい。絵画以外で目についたのは武蔵美の彫刻。池永和代、石井太介、工藤伸ら、これまで卒展では見たことないような新鮮な作品だった。今年は武蔵美の圧勝だな。

2010/02/28(日)(村田真)

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