2019年11月01日号
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artscapeレビュー

白木靖子 展「シナプス・シンドローム」

2011年06月15日号

会期:2011/05/17~2011/05/22

ギャラリーマロニエ[京都府]

透明のアクリル板やガラス板を三枚合わせた作品なのだが、その一枚ずつに水性ペンでさまざまな図形や象形文字のような絵がぎっしりと描かれていて、見る角度によってはそれらの繊細な線と影が複雑に絡まり、イメージがころころと変化する。その空間的な奥行きもさることながら、描かれた線を目で追って見ていくと、別のイメージやフォルムが突如として現われるような印象も面白い。なによりも、どの作品も色や線が伸びやかで美しく、作家の自由な想像力が如実に表われている気がした。小さなモノが並ぶ宝石箱の中を覗くような楽しさを味わった個展だった。山口県在住の作家で、京都では初めての発表だと聞いたが、機会があればぜひまた見たい。

2011/05/21(土)(酒井千穂)

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