2019年07月15日号
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artscapeレビュー

篠原愛 展「ゆりかごから墓場まで」

2011年06月15日号

会期:2011/05/14~2011/06/11

ギャラリーモモ 六本木[東京都]

100号大の正方形のキャンヴァス2枚を横に組んだ大型画面に、ぼろぼろに腐った恐竜とセーラー服の女子生徒が描かれている。それまで金魚と少女の組み合わせだったのが、いきなり恐竜、それも匂い立つような腐敗した恐竜だ。この腐り具合がまたなにを見て描いたんだろうと思うほどよく描けている。一見エルンストが多用したようなデカルコマニーの技法みたいだが、篠原は偶然性にゆだねることなく手ですべて描いているようだ。完成まで1年半かかったというが、そんなに腐った肉を描き続けて気はおかしくならなかっただろうか、心配だ。

2011/05/20(金)(村田真)

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