2019年09月15日号
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artscapeレビュー

1.17/3.11 明日への建築展

2012年04月01日号

会期:2012/02/18~2012/03/12

ASJ UMEDA CELL[大阪府]

2011年3月11日に起きた東日本大震災は辛い記憶である。辛い記憶は早く忘れたほうがいいに決まっている。しかし、まだ忘れてはならない。それは自然災害への警鐘をならすためでも、教訓をいかすためでもない。現にいまだ生活の場を失ったまま、苦しんでいる人たちがいるからだ。本展は、今回の津波で失われた街や村を1/500の縮小模型で復元、展示したものである。復元模型の制作は建築学生と街の再生を願う人たちによるボランティアが中心となって行なったという。模型そのものは何の意味も持たないし(まるでコンセプチュアルアートのように)、たいして面白くもない。ましてや復興へ向けた提案を示しているわけでもない。ただ、失われたものを把握し、記録する。そして、被災地に関心を向かせると意味では評価できるかもしれない。[金相美]

2012/03/07(水)(SYNK)

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