2019年07月15日号
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artscapeレビュー

ようこそ! サン・チャイルド

2012年04月01日号

会期:2012/03/11

阪急南茨木駅前(南側)[大阪府]

彫刻家のヤノベケンジが制作した全長6.2メートルの大作《サン・チャイルド》が大阪府茨木市の阪急南茨木駅前に恒久設置されることになり、その除幕式とイベントが行なわれた。《サン・チャイルド》は昨年10月に万博記念公園の《太陽の塔》の前で初お披露目され、東京の岡本太郎記念館でも展示されている。その姿はヤノベの代表作《アトムスーツ》を着た子どもで、ヘルメットを脱いで放射能が去った未来を見据えている。ポーズはミケランジェロの《ダビデ像》から引用しているが、これはダビデが巨大な敵ゴリアテを倒したエピソードに倣ったものだ。また設置場所の南茨木駅前はモノレールで万博記念公園と繋がっており、ヤノベの創作の原点である1970年大阪万博と《太陽の塔》にリンクしている。当日は、午前中に吹奏楽のファンファーレ~除幕式~市長挨拶といった式典が行なわれ、午後からはお笑い芸人で美術コレクターとしても知られるおかけんたの司会により多数のイベントが行なわれた。また、地元商店会の屋台が多数出店したこともあり、駅前ロータリーはラッシュアワー並みの大入り満員となった。地域の活性化にも貢献したことで、《サン・チャイルド》のお披露目は大成功だった。今後長きにわたって地元のシンボル的存在になるであろう。

2012/03/11(日)(小吹隆文)

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