2019年10月15日号
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artscapeレビュー

正木康子 展

2012年04月01日号

会期:2012/02/21~2012/02/26

ギャラリーヒルゲート[京都府]

画廊の2フロアで水墨画の個展を開催。1階は《枯蓮連綿》シリーズの大作が中心で、絡み合う蓮の枝葉と湿潤な大気が尋常ではない妖気を放っていた。素材は、面相筆、茶墨、中国宣紙で、薄い層を何度も塗り重ねて空間の厚みと広がりをつくり出している。2階は彼女が蓮と出合う前に取り組んでいた作品で、墨と鉛筆による抽象的な画風が特徴である。圧巻はやはり1階で、横幅約5メートルの大作や、天地約4メートルの大作が所狭しと並んでいた。全体でひとつの世界観を表わしているせいか、まるで自分が絵の世界に入り込んでしまったかのような錯覚を覚えるほどだった。

2012/02/21(火)(小吹隆文)

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