artscapeレビュー

作元朋子「FORM FROM」

2016年05月15日号

会期:2016/04/08~2016/04/30

TEZUKAYAMA GALLERY[大阪府]

画廊には3種類の陶オブジェがあった。まず、三角錐と円錐が合体して丸っこくなった感じの立体、次に円柱が途中で折れ曲がったかぎ括弧状の立体、もうひとつは極薄の三角柱で、書棚の升目にぴったり収まっていた。いずれもストライプ模様をもっており、第1の作品は部品をバラバラに並べた展示も行なわれている。その様子から分かるのは、本作が型に着色した泥漿(でいしょう)を流して部品を作り、合体後に磨きをかけて焼成したということだ。技術的に高い精度をもっており、デザインも洗練されていることに感心した。作者は生まれも育ちも岡山県で、筆者は本展で初めて存在を知った。今後も機会があればフォローしていきたい。

2016/04/09(土)(小吹隆文)

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