artscapeレビュー

GAME ON ゲームって なんで おもしろい?

2016年05月15日号

会期:2016/03/02~2016/05/30

日本科学未来館[東京都]

お台場に「ガメオン」現われる! と思ったら「GAME ON」だったって話。春休みの息子12歳(ゲーム中毒)を連れて、なるべくすいてそうな雨模様の月曜の午前中に訪れるも、みんな考えることは同じ、100メートルを超す長蛇の列で待ち時間は40分だと。晴れた休日だったら倍は混んでいただろう。展示は70年代の化石のようなゲームから現在まで約半世紀の歴史をたどり、実際に体験するもの。ぼく自身いまはゲームにはまったく興味ないが、サラリーマンになりたての70年代末、会社の近くにスターウォーズ系の敵機を撃ち落とすゲーム機が導入され、昼休みに夢中になったことがある。やがてブロック崩しやインベーダーゲームが幅をきかせるようになって興味を失ったが、その最初にハマったゲームを探したら、どうやら「スペースウォーズ」らしいことがわかった。なつかしい。企画展を出たら、隣のシンボルゾーンでアシモくんの実演をやっていた。ひざが「く」の字型に曲がってはいるが、走ったり後ずさりしたりケンケン(片足飛び)したり、よく進化したものだと感心。最後は手話も披露して人間らしさ(というより人間への隷属性)をアピール。これ以上進化する(させる)と危険水域に入っていくんじゃないか。

2016/04/04(月)(村田真)

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