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第1回日本建築設計学会賞作品展+公開審査会

2016年05月15日号

会期:2016/04/02~2016/04/10

ASJ UMEDA CELL 梅田阪急ビルオフィスタワー24F[大阪府]

梅田阪急のASJにて、第一回日本建築設計学会賞の公開審査会が行なわれた。現地審査を経て選ばれた6組のファイナリスト、桑原賢典、松岡聡+田村裕希、河井敏明、島田陽、アルファヴィル、平田晃久らが模型や図面をインスタレーション的に展示する。まずはそれを囲んで建築家の説明と質疑。審査員は、竹山聖、古谷誠章、倉方俊輔、五十嵐の4名である。続いてパワーポイントによって、それぞれの建築の思想をプレゼンテーションしてから審査の最終討議となった。第一回ということもあり、事前に打ち合わせなどはなく、その場でやり方を模索しながら審査が進められた。最終的にいろいろな視点からその面白さを解釈できる、島田陽の石切の住居に絞られ、単純な投票ではなく、議論によって大賞が決まる。ビエンナーレ形式で、次回の設計学会賞は2年後になるらしい。

写真:左上から、桑原賢典、松岡聡+田村裕希、河井敏明 右上から、島田陽《石切の住居》、アルファヴィル、平田晃久

2016/04/05(火)(五十嵐太郎)

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