artscapeレビュー
Twitterなどソーシャル系サイト利用の普及
2009年10月15日号
Twitterがサービスを開始したのは2006年7月。140字という字数制限(アルファベットでも日本語でも同じく)をもつミニブログで、参加者同士がフォロー、被フォローの関係を自由に取り合う。ブログやSNSに比べて更新が手軽であることから爆発的に普及し、日本でも急速にユーザーが増え始めた。建築関係者においても特に2009年に飛躍的に利用者が増えたといえ、利用する建築家、批評家、編集者、ライターらも続出している。特にarchitecturephoto.netは、関係者らをつなげる中心的な役割を果たしつつある。Twitterの普及に限らず、Tumblrの出現、mixiに続いてFacebookがSNSとして日本でも利用者を増やすなど、2009年はネット上のメディアに激変が訪れているといえる。特にTwitterによるコミュニケーションは、字数制限もあって、リアルタイムに近いことから(微同期メディアと呼ぶ人もいた)、個々人のコミュニケーションのあり方に変化が訪れたとしてもおかしくはない。これまでメールで書いていたようなことを、公開のままやり取りするという状況も発生しており、より情報交換がオープンになっていることを感じる。このようなソーシャル系サイトの普及が、今後の建築界にどのような影響を与えるのか、まだまったく予測がつかないが、新しいコミュニケーションのあり方が生まれようとしていると言えるのではないか。
URL:http://twitter.com/
2009/09/30(水)(松田達)