2024年03月01日号
次回3月18日更新予定

artscapeレビュー

慶應義塾をめぐる芸術家たち

2009年10月15日号

会期:2009/06/20~2009/09/23

国立国際美術館[大阪府]

なんで大阪で慶應の展覧会を?と疑問に思ったら、慶應義塾を創設した福沢諭吉が美術館の近くの堂島浜に生まれ、しかも「水都大阪」の会場のひとつでもある適塾で学んだという大阪人だからだ。でも慶應には美術学部もないのに、だれがなにを出すんだ? というと、詩人の西脇順三郎や瀧口修造、彫刻家の飯田善國、版画家の駒井哲郎らOBと、慶應の建築を手がけた谷口吉郎、その谷口とコラボしたイサム・ノグチの作品を展示していた。でも小品が多いし、あまり脈絡もないし、やなぎの作品を見たあとでは吹っ飛んでしまいますな。ま、KO負けってことで。

2009/09/11(金)(村田真)

2009年10月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ