2022年10月01日号
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artscapeレビュー

UNEASINESS IX

2009年10月15日号

会期:2009/09/14~2009/09/19

信濃橋画廊、信濃橋画廊5[大阪府]

芦谷正人、岩澤有徑、大澤辰男の3名のアーティストによって2001年から継続して開催されているというグループ展。今回はゲストとして西村郁子が出品していた。西村はこれまで、わざとシミのように染めを施した布や、細かい模様をシルクスクリーンプリントした布を用いたインスタレーション作品や版画を発表してきた。今展では、シルクスクリーンのレース模様が重なる写真作品や、紫色のヴェルヴェット生地を使った平面作品を発表。葛藤、戸惑い、後悔、もどかしさなど、言葉ではなかなか伝わりづらい心の襞のような、繊細な感情や感覚を表現するその作品は、ネガティヴな思いもまるごと包み込む柔らかな印象がありいつもどこかホッとさせられる。本展の作品もまた一見スマートなのだが、かといってクールではない。心地よい温度を感じるところが魅力的だ(写真は同展会場風景)。

2009/09/19(土)(酒井千穂)

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