artscapeレビュー
2014年11月15日号のレビュー/プレビュー
谷本真理 展
会期:2014/10/03~2014/10/15
BankARTスタジオNYK ミニギャラリー[神奈川県]
若手作家に発表の場を与える「アンダー35」のひとつ。ギャラリーに置かれたベッドやテーブルの上に電熱器を載せ、ポップコーンをつくっている。そのかたわらには器や動物らしき大小の粘土彫刻が。触ってみると紙粘土のようだ。一見アナーキーな状態をつくり出しているけど、いちおう秩序みたいなものはありそうだ。別になにが新しいわけでもないし、たぶん本人もスゴイことをやろうとしてるわけでもないだろう。こういうのがいちばん判断に困る。逆にいえば、いちばんアートらしいかも。
2014/10/3(金)(村田真)
カタログ&ブックス│2014年11月
展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
建築のこころ──アーカイブにみる菊竹清訓展
2014年11月1日〜2015年3月15日まで、国立近現建築資料館にて開催されている同名の展覧会のカタログ。建築資料館に収められた菊竹清訓のアーカイブ資料(原図や当時の写真、スケッチ、メモ、模型など)をもとに、「1. 大地からの離陸」「2. 水面からの浮上」「3. 空気を包む」「4. 現代への挑戦」の4つのテーマに沿ってその業績と思想を紹介。
ジャパン・アーキテクツ1945-2010
2014年11月1日〜2015年3月15日まで、金沢21世紀美術館で開催されている同名の展覧会のカタログ。監修・キュレーターはポンピドゥー・センター副館長のフレデリック・ミゲル。戦後の日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトの建築写真、模型写真、図面、スケッチ、エスキスなどを紹介。
3.11以後の建築 社会と建築家の新しい関係
3.11以後、建築家の役割はどう変わったのか? 岐路に立ち、社会との接点を模索する建築家25人の実践を、旧来の作品・作家主義を脱する試みとして取り上げた。彼らはターニングポイントで何に挑んだのか。復興、エネルギー、使い手との協働、地域資源等をキーワードに写真と書き下ろしエッセイで新しい建築家像を照らす。 [学芸出版社サイトより]
超域 文化科学要項 第19号 2014
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻の研究紀要。超域文化科学は比較文学比較文化、表象文化論、文化人類学という3つのコースから成っている。
東京アートミーティング第5回 新たな系譜学をもとめて アート・身体・パフォーマンス
2014年9月27日〜2015年1月4日まで、東京都現代美術館で開催されている同展の展覧会カタログ。展示作品、参考作品の図版、論考、インタビューなどを掲載。
ディスカバー、ディスカバージャパン 「遠く」へ行きたい
2014年9月13日〜11月9日まで、東京ステーションギャラリーで開催された同名の展覧会のカタログ。1970年以降に日本国有鉄道が行なった「ディスカバー・ジャパン」のキャンペーンポスター100枚を中心に多数の資料を紹介。キュレータの成相肇による論考、キャンペーンのプロデューサー藤岡和賀夫ほか、今野勉、大崎紀夫、北井一夫のインタビューを掲載。
アーカスプロジェクト20周年記念事業|アートと地域を考えるシンポジウム報告書
2013年7月7日に開催されたシンポジウムの報告書。基調講演、パネルディスカッションの内容を掲載。巻末に過去20年に渡るアーティスト・イン・レジデンスの事業データを収録。
2014/11/14(金)(artscape編集部)