artscapeレビュー

スター・ウォーズ フォースの覚醒

2016年01月15日号

「スターウォーズ」のシリーズは子どものとき、第一作のエピソード4からすべて劇場で見てきたが、新作『フォースの覚醒』では、30年ぶりにスカイウォーカー、ハン・ソロ、レイア姫に会えるシーンが入っており、胸熱である。物語としては満足だが、未来の設定にもかかわらず、空間、装置、技術の世界観はエピソード4からそれほど断絶していなかった。どうしても1970年代にリアルタイムで最初の劇場作品で受けた衝撃と同じような視覚的な革新も現代において求めたくなってしまう。また物語の人間関係も、エピソード4・5の変奏のようだし、先の時代に進んだ未来感は物足りない。

2015/12/19(土)(五十嵐太郎)

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