2018年01月15日号
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artscapeレビュー

藤田嗣治《舞踏会の前》修復完成披露展

2016年01月15日号

会期:2015/12/01~2015/12/06

東京藝術大学大学美術館[東京都]

藤田嗣治の1920年代の大作《舞踏会の前》の修復が完成、その報告と披露を兼ねた展覧会。この作品は大原美術館所蔵で、東京藝大が修復していたもの。長いあいだナゾだった独自の「乳白色の肌」の製法が、近年ベビーパウダーの原料となるタルクを用いたらしいことがわかったが、今回の修復でもベビーパウダーをパタパタやったんだろうか。同展では併せて藝大所蔵の卒業制作の自画像と、新発見の《父の像》も展示し、また君代夫人から藝大に寄贈された手稿、書簡、写真、版画などの資料も公開している。戦後70年の今年は戦争画を中心とする展覧会が開かれたり、『FOUJITA』という映画がつくられたり、いつになく藤田に注目が集まった年だった。

2015/12/05(土)(村田真)

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