2018年07月15日号
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artscapeレビュー

ジョルジョ・モランディ ─終わりなき変奏─

2016年01月15日号

会期:2015/12/08~2016/02/14

兵庫県立美術館[兵庫県]

卓上の静物画や風景画など、限られた主題を描き続けたことで知られるジョルジョ・モランディ(1890~1964)。筆者は、25年前(1990年)に京都国立近代美術館で行われた個展で、はじめて彼を知った。その際、変奏曲のように少しずつ姿を変えていく静物画に深く感じ入ったことを、今でも鮮明に覚えている。彼の作品は具象画だが、絵画を構成する種々の要素を分解・再構成した趣があり、抽象画やコンセプチュアルアートとして解釈することもできる。その多面性・奥深さが当時の自分を捉えたわけだが、四半世紀の年月を経て再会したモランディの作品は、当時と同じ輝きをもって眼前に鎮座していた。本展に限らず、著名な美術家の企画展は数十年に一度しか行なわれないケースがままある。気になる企画展は無理をしてでも見ておくべきだと、あらためて実感した。

2015/12/11(金)(小吹隆文)

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