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サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ聖堂

2016年10月15日号

[イタリア、ミラノ]

ブラマンテが設計したサン・サティロ教会を久しぶりに訪れる。奥行きがないために、内陣の空間を確保できず、遠近法を利用したレリーフ状のモチーフを設け、T字プランを十字であるかのように錯覚させた建築だ。ルネサンスが街中にひっそりと当たり前のように残るのは、やはりよく考えると、すごいことである。一方、観光客が大挙して押し寄せるドゥオモは、大聖堂なのに、とうとう入場料をとるようになり、京都・奈良の社寺に近づいてきた。

写真:《サン・サティロ教会》

2016/09/08(木)(五十嵐太郎)

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