artscapeレビュー
ピエロ・ポルタルッピ《ヴィラ・ネッキ・カンピーリオ》ほか
2016年10月15日号
[イタリア、ミラノ]
《ヴィラ・ネッキ・カンピーリオ》へ。これはピエロ・ポルタルッピが設計した1935年の超豪邸で(予算は無制限の依頼だったらしい)、あちこちにアート作品を展示する。旧朝香宮邸のような感じだ。室内は船のイメージを投影しており、丸窓なども散見される。そして引き戸が多い。モダンと古典と新技術を融合した住宅である。一方、近くの《パラッツォ・コルソ・ヴェネツィア》は、やはりポルタルッピが設計したもので、ややマニエリスムが入った、完全に古典テイストの1930年代建築である。
写真:左・右上=《ヴィラ・ネッキ・カンピーリオ》 右下=《パラッツォ・コルソ・ヴェネツィア》
2016/09/09(金)(五十嵐太郎)