artscapeレビュー
さいたまトリエンナーレ 2016
2016年10月15日号
会期:2016/09/24~2016/12/11
さいたまトリエンナーレの大宮エリアを歩く。あいちトリエンナーレの長者町に比べると、期間限定の作品が多く、結構それぞれの位置が分散し、密度が薄い。区役所の地下の閉鎖された食堂における岡田利規のキャベツの千切りと半開きのドアの朗読劇の映像はいずれも印象に残る。彼はこうした日常の延長にあるズレを題材にすると、さすがのクオリティだ。長島確のこれから増えるであろう展開型の作品もあって、このエリアでは演劇系の活躍が目立つ。そして公園では、内部に入ることができる磯辺行久のエアドームが膨らんでいた。
写真:上から、岡田利規のキャベツの千切り、磯辺行久のエアドーム
2016/09/30(金)(五十嵐太郎)
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