2021年11月15日号
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artscapeレビュー

GA JAPAN 2010

2010年12月15日号

会期:2010/11/20~2011/01/23

GAギャラリー[東京都]

出展者は安藤忠雄、磯崎新、伊東豊雄、北川原温、隈研吾、SANAA、西沢立衛、藤本壮介、山本理顕の各氏。GA JAPANシリーズの展覧会では、つねに日本の建築界の最前線の状況を垣間見ることができる。展示物は模型と図面、いくつかの映像であり、その情報は総合的であるが、GA JAPANでの展示では、「建築的な前進」の一歩が、最後に明際立つかたちで浮かび上がってくることが多いと感じる。今回の展示では、伊東豊雄は今治の《伊東豊雄ミュージアム》でベースにしていた60度を元にした多面体を、さらに複数の角度を組み合わせた自由な形にした《ベガ・バハ博物館》を、隈研吾は建築を埋める方向を極限にまで突き詰めたような、山の中の三葉形の切れ目のような建築を、SANAAは建築の単位が部屋となり、徹底した「床」の積層により庭や駐車場まで「床」となったような集合住宅を、藤本壮介は上海の美術館の一部にて、屋根までガラスの構築物と、むしろそれより目立つ樹木の組み合わせを、山本理顕はかつての県営保田窪団地での住宅とコモンスペースの関係を、トポロジカルに相同な形で変換させ縦列に複数棟配置させたソウルの集合住宅を、それぞれ提示していた。非常にテンションの高い展示だと感じた。

2010/11/28(日)(松田達)

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