2021年11月15日号
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artscapeレビュー

SO+ZO展「未来をひらく造形の過去と現在 1960s→」

2010年12月15日号

会期:2010/11/13~2010/11/28

Bunkamuraザ・ミュージアム+桑沢デザイン研究所1階ホール[東京都]

桑沢デザイン研究所や東京造形大学を設立したデザイン教育者、桑澤洋子の生誕100年を記念した展覧会。タイトルの「SO+ZO」とは、桑デ(桑=SO)と造形大(造=ZO)出身者が出品しているから。まずBunkamuraの会場を一巡してみて、なんだデザインばっかりで絵画・彫刻がほとんどないじゃないかと思ったら、第2会場の桑デに展示されていた。たぶん第2会場まで足を運ぶ人は少ないだろうから、絵画・彫刻は圧倒的に不利。まあそういう力関係だということだ。もうひとつ、出品は現在活躍中の人たちに限られ、かつて華々しく活躍した(現在は鳴りを潜めている)人や、現在も地道に活躍している人たちに門戸が開かれていないのはちょっと寂しい気がする。ところで、1973年に造形大に入学した新入生は、入学式の混乱からバリ封、機動隊による学生の排除にいたるまで数カ月にわたる一連の出来事を忘れてないはず。それがカタログの年表にまったく記載されてないのはいかにも不自然だろう。年表に載っている1970年の「桑沢共闘ハンスト、バリケード封鎖」に比べればとるにたりない出来事だったのか。

2010/11/18(木)(村田真)

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