artscapeレビュー
日本前衛アートの記憶たち
2010年12月15日号
会期:2010/11/06~2010/11/13
慶応義塾大学日吉キャンパス来往舎ギャラリー[神奈川県]
副題に「60、70年代東京画廊カタログアーカイブより」とあるように、日本の現代美術を牽引してきた東京画廊の展覧会カタログや資料を集めたもの。杉浦康平デザインの正方形のカタログがなんとも贅沢! しかしなんでタイトルが「前衛美術」ではなく「前衛アート」になってるんだ? 「前衛」という言葉の賞味期限はせいぜい70年代までであって、一方「アート」は80年代以降にハバをきかせてきた言葉。だから「前衛アート」というとなんかちぐはぐな感じがする。この展示は70年代までが中心だから、やはり「前衛美術」とするべきでしょう。
2010/11/11(木)(村田真)