2021年06月01日号
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五島記念文化財団20周年記念展「美の潮流」

2010年12月15日号

会期:2010/10/30~2010/11/07

Bunkamuraザ・ミュージアム[東京都]

有望な美術家を毎年2、3人ずつ海外に送り出してきた五島記念文化財団の設立20周年を記念する展示。20年間で44人(美術部門のみ)が助成対象になり、今回はそのうち41人が出している。会場を一巡して感じるのは、日本画や工芸が多く、いわゆる現代美術系が少ないということ。おそらく選ぶほうは特定のジャンルに偏らずに選んでるんだろうけど、海外研修の需要も必要性も日本画・工芸系より圧倒的に現代美術系のほうが高いんじゃないか、というのは偏見かしら。でも出品作品のなかで1等賞をあげるなら日本画系の岡村桂三郎だ。破格のサイズもさることながら、ほかの作品を睥睨するような図柄にも圧倒される。まあここまで来ると日本画も西洋画も超えてしまっているが。ちなみに助成を受けた44人のうち、男は35人で全員出品しているが、女は9人中6人しか出してない(不出品は加藤美佳、束芋、塩保朋子の3人)。不出品と性差にはなにか関係があるのかとも思ったが、たぶん3人とも超多忙だったり仕事が超細密だったりするんで出せなかったんだろう。そうすると男のほうがヒマなのか。

2010/11/05(金)(村田真)

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