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artscapeレビュー

フルーツ・オブ・パッション ポンピドゥー・センター・コレクション

2014年02月15日号

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会期:2014/01/18~2014/03/23

兵庫県立美術館[兵庫県]

滋賀県に用があったので、ついでに神戸まで足を伸ばす。こちらのサブタイトルは「ポンピドゥー・センター・コレクション」。まずイントロダクションでダニエル・ビュレン、ゲルハルト・リヒター、ロバート・ライマンら20世紀の巨匠6人の作品を展示し、続いてPACメンバーによって集められた19人の「情熱の果実(フルーツ・オブ・パッション)」が紹介されている。年代で見ると、巨匠たちは1910-30年代生まれ、果実は40年代生まれのイザ・ゲンツケンとハンス・ペーター・フェルドマンを例外に60-80年代生まれで、なぜか50年代生まれがひとりもいない。で肝腎の作品だが、これもブリカンのコレクション展に似てロクでもないものも含まれている。イントロの巨匠たちがみなミニマル志向なのに対し、果実たちは色もかたちもあり、動いたり光ったり音が出たりにぎやか。つまりモダニズム対ポストモダニズムに分かれているのだが、後者はどこかものたりない。日常生活の様子を映し出すモニターを積み上げてアパートのように見せるレアンドロ・エルリッヒは、おもしろいけどそれだけだし、ガラクタを並べて光を当て壁に影を映すフェルドマンはクワクボリョウタみたいだし、エルネスト・ネトの吊るす作品とツェ・スーメイの映像作品は何度も見てるし。でも花火と砲火が錯綜するアンリ・サラの今回の映像はよかった。あと、マグナス・フォン・プレッセンとトーマス・シャイビッツはどちらも筆触を残した建築的な抽象絵画で、ちょっと目を惹く。しかもふたりともベルリン在住のドイツ人で、年齢も1歳違いしか違わない。調べてみて驚いた。なんとフランス生まれは19人中ひとりしかいない(パリを拠点にしているのは7人いるが、ベルリン拠点も同数いる)。さすが外国人に寛容と敬服すべきか、アーティストが育たないことに同情すべきか。

2014/01/24(金)(村田真)

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