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artscapeレビュー

玄侑宗久『光の山』

2014年02月15日号

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発行所:新潮社

発行日:2013/04/26

福島在住僧侶である玄侑宗久の小説『光の山』を読む。虫、仮設住宅、家族の喪失、そして放射線の線量をめぐる短編集だが、やはり表題作『光の山』が印象的だった。これは3.11、東京震災、富士山噴火後の遠い未来を描く。老人が福島の汚染土を自宅の広大な敷地で引き受け、それがどんどん集まり、いつしか山となった。彼が亡くなった後、山は発光し、やがて宗教的な場が観光地となる物語である。思いもかけない未来の神話だ。

2014/01/29(水)(五十嵐太郎)

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