artscapeレビュー
美術のくすり──KUNST・ARZTオープン企画展
2012年10月15日号
会期:2012/09/04~2012/09/16
KUNST ARZT[京都府]
アーティストの岡本光博さんがオーナーを務めるギャラリーが新たにオープンした。「鑑賞者、社会に対して刺激のある『くすり』を提供していきたい」という趣旨のもとに名付けられたKUNST ARZT。ギャラリーのロゴにもカプセル型の錠剤がデザインされている。今展はそのオープニングの企画展で、岡本さんのほか、山本太郎、shimoken、現代美術二等兵、木内貴志、小川しゅん一という6組のアーティストが「くすり」をテーマに作品を発表。会場には、思わずニヤッと笑ってしまう「ボケ」作品が並んでいた。ただバカバカしい可笑しさだけでなく、どの作品にも鮮やかなウィットを感じて爽快な気分になった展覧会。今後も楽しみ。
2012/09/09(日)(酒井千穂)