artscapeレビュー
博物館明治村、《プロソリサーチセンター》、《善光寺別院願王寺》
2012年10月15日号
会期:2012/09/15
[愛知県]
建築学会の大会にあわせて、五十嵐研のゼミ旅行を実施した。初日は博物館明治村、細い木のフレームが集積した隈研吾のプロソリサーチセンター、そして山崎泰孝の善光寺別院願王寺をまわる。古いお寺の屋根をはぎとり、上部を切断し、鉄骨造の大屋根、あるいは45度傾いた巨大な直方体の内部にそれを鞘堂形式で包む。古い木材と鉄骨のフレームが同時存在し、新旧が激突するすさまじい空間だ。住職からも設計の経緯について興味深い話をうかがう。夜は宿で、恒例となっている研究室コンペを行なう。今回のテーマは五十嵐研のロゴであり、学生が自ら審査員となり、プレゼンと質疑応答を経て、伊藤幹が最優秀を勝ちとる。
2012/09/15(土)(五十嵐太郎)