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沈崇道個展「毛沢東肖像画」

2012年10月15日号

会期:2012/09/08~2012/09/29

東京画廊+BTAP[東京都]

沈は60年代から上海美術設計公司で中国共産党幹部の肖像画制作にたずさわり、なかでも最高機密の国家主席・毛沢東の公式肖像画を手がけた数少ない画家のひとりだという。しかし改革開放が進むにつれ肖像画の需要が減り、上海美術設計公司も退社。同展は沈が退社後に描いた毛沢東の肖像画10点を展示するもの。もはや公的な肖像画ではないのだから自由に描いてもいいはずなのに、どれもキチンと描いているのは長年のあいだに身に染みついてしまった習性ゆえか、それとも彼自身の律儀な性格ゆえか。おかしさと哀しみを誘う展覧会。

2012/09月28日(金)(村田真)

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